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<title>『鍵』</title>
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<description>趣味で書いている小説です。
気まぐれに更新しています。
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<dc:date>2010-03-25T23:38:34+09:00</dc:date>
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<title>○ 4-2　プール（２）</title>
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<description>渋谷の姿が見当たらなかったので、建物の周りをぐるりと一周してみたけれど、やっぱり...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;渋谷の姿が見当たらなかったので、建物の周りをぐるりと一周してみたけれど、やっぱり渋谷はいなかった。&lt;br /&gt;どうしようかと迷っていると、ふと視線の先に建物の入り口が目に入った。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;近づいてガラスの扉越しに中を覗いてみたけど、真っ暗で何も見えない。&lt;br /&gt;試しにそっと扉を押してみると、予想に反して扉が簡単に動いた。&lt;br /&gt;誰かが鍵を掛け忘れたのだろうか、それとも――……？&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;私は意を決して、建物の中にそろそろと足を踏み入れた。&lt;br /&gt;全身がすうっと冷たい空気に包み込まれる。&lt;br /&gt;建物の中は薄暗く、非常灯だけが人工的な明かりをチカチカと光らせている。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;周囲はしんと静まり返っていて、いつ幽霊が出てきてもおかしくないような雰囲気があり、西校舎といい勝負だ。&lt;br /&gt;やっぱり怖い。&lt;br /&gt;一旦外に出て、渋谷のケータイに電話しよう。&lt;br /&gt;そう思って回れ右したそのとき、こつんとローファーに何かが当たった。&lt;br /&gt;恐る恐る足元を見ると、それは見たことのある大きなサイズのスニーカーだった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;渋谷はこの中のどこかにいて、私のことを待っている。&lt;br /&gt;確信すると、私は何とか勇気を振り絞って靴を脱ぎ、リノリウムの床の上にあがった。&lt;br /&gt;靴下越しに冷たい床の温度が伝わってくる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;正面にある壁の右側に「女子更衣室」、左側に「男子更衣室」と横書きのプラスチックのプレートが貼り付けてある。&lt;br /&gt;びくびくしながら両方の更衣室のドアをノックしてみたけど、反応はない。&lt;br /&gt;渋谷はどこにいるのだろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;更衣室の手前右側に二階へと続く階段を見つけ、上ってみることにした。&lt;br /&gt;薄暗い階段を手摺につかまって、一段一段、ゆっくりと上る。&lt;br /&gt;何とか階段途中の踊り場まで上りきり、さらに続く階段を見上げると、正面に大きな扉が見えた。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そこでもぞもぞと動く影を発見し、私はあまりの驚きに声も出せず、その場で動けなくなってしまった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　&lt;/p&gt;

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&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://www.alphapolis.co.jp/cont_access2.php?citi_cont_id=227006492&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img border=&quot;0&quot; src=&quot;http://www.alphapolis.co.jp/cont_access.php?citi_cont_id=227006492&amp;amp;size=88&quot; width=&quot;88&quot; height=&quot;31&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>中編小説『鍵』</dc:subject>

<dc:creator>ヨウ</dc:creator>
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